こんにちは!
今回は、以前私が人間関係について気付かされたことについてお話ししたいと思います。
人間関係についての悩みは、私のお客様からもよくご相談をいただく物の一つなので、人間関係で悩んだり、「相手に何かしたかな?」と心配になった際に参考にしていただけたらと思います。
これは何年か前のことなのですが、私はある時自分の仕事の参考にするために、友達や知り合い20人ほどに私の特徴やどのような時に私に連絡をしたくなるかなどを教えてもらうようお願いしました。
お願いしたのは、日本人が10人とアメリカ人や他の国の方の10人だったのですが、人種に限らず皆さんから、
「心が折れそうな時に話をしたくなる」
「物事を冷静に見た上でのアドバイスが欲しい時に連絡したい」
など心温まる言葉をもらい、この仕事をして本当に良かったと改めて感じました。
しかしその中で一つ、私がアメリカに来て間もない時に知り合い、それから25年近く経った今でも連絡を取り合ってる日本人の友達のMさんからの返事は他の物と違っていました。
もちろんポジティブなことも書いてくれていたのですが、その文章の最後に、「マウンティングがたまに怖い」と書いてありました。
私は誰かの性格や特徴を説明する時にマウンティングと言う言葉を使ったことがないので(日本では頻繁に使われている言葉のようですが)、その友達にそれがどう言う意味か教えて欲しいと返事を送ったのと同時に、自分でも検索をしてみました。
そこで見つけたのは、
「会話を通して自分が優位であることを相手に伝え、上下関係を示すという行為がマウンティングに当たる」と言うもの。
これを見た時には、ただただショックだったのと、長年信頼して来た人に裏切られた感が入り混じり、怒りさえも感じました。
今まで良かれと思ってシェアしてきたことや興味を持ってくれて質問して来てくれたことに一生懸命答えて来たことを、一気に否定されたような感覚でした。
結局Mさんからは、マウンティングがどう言う意味なのかについての返事はなく、その代わりに、
「コーチングってそう言うことだから悪気はないと思うし、(中略)他の友達はそんな風に思わないかもしれないし、そもそも直接本人には言わないだろうしね(後略)」
と代わりにフォローのメッセージが送られて来ましたが、このメッセージでも「そもそも直接本人には言わないだろうしね」と書かれていたことで、Mさんが私に抱いている気持ちだけでなく、彼女が知らない他の友達が私に抱いている気持ちについても悪く言われたような気持ちになり更に傷付きました。
それから後の丸1日は、あまりのショックと頭の中でぐるぐる回る思考に囚われ、何をしてもその思考から抜け出せない状態だったのを覚えています。
「私の何がいけなかったんだろう?」
「私何か嫌なこと言ったっけ?」
「あの時に言ったこと、言わなかった方が良かったのかな?」
「私、知らない間に偉そうな態度取ってたのかな?」
とにかくありとあらゆる思考が頭の中を周り、悲しくなり悔しくなりイライラしたりして時間が過ぎて行ったのですが、何日か経って気持ちが落ち着いて来たある時、ふと気付いたんです。
「私じゃない。彼女なんだ。私がマウンティングしていると感じた理由は私の行動にあるのではなく、彼女がそう言う風に感じる何か他の理由があるからなんだ」
これに気付いた瞬間、今まで私の視線から物事を見ていた状態からMさんの視線から物事みる状態に切り替わりました。
まるで映画の撮影のように、私の視点からMさんの視点にカメラが移動するかのような感覚でした。
その瞬間から、Mさんがなぜ私にマウンティングされているという気持ちになったのか、なぜ他の友達も私に対してネガティブな感情を抱いていると言ったのか。その他にも色々なMさんの気持ちが見えて来ました。
今の私は、この25年間の間に自分と向き合いメンタルを癒してきたお陰で、こうしてコーチとして人前に立って人に教えられるようになりましたが、Mさんと知り合った当時は自分に自信がなく、人と接するのが苦手でいつも人を避けている状態でした。
Mさんとは出会ってからすぐに仲良くなり、一年後に彼女が違う州に引っ越してしまうまで殆ど毎日一緒に過ごしていた仲でしたが、Mさんがその5年後に日本に帰国してからは殆ど音信不通になってしまっていました。
しかし3年前に私が日本に帰国した時に、10年以上振りに再会することができたんですね。
その時の私はと言うと、たとえ連絡を取らない時間があったりお互いに状況が変わっても、Mさんとは一生変わらず友達でいられると確信していたので、今回のメールでマウントを取ってると言われたことに対して物凄く裏切られた感を感じましたが、Mさんの視点から彼女の気持ちを考えた時に以下のような気持ちの葛藤が思い浮かんできました。
「3年前にみゆうと会って楽しい時間を過ごした時は、音信不通になっている間で色々経験して学んでいる彼女がすごいなった思ったし、そういう彼女を応援したいって思った。でも今回メールをもらって彼女の特徴などを改めて考えた時に、ふと今の自分と比べてしまう自分がいて、素直に彼女の長所を教えてあげられない自分と、ちょっと嫉妬すら感じている自分がいた」
自分がMさんになったつもりで彼女の気持ちを考えたことで、今まで見えなかった彼女の気持ちが見えました。
それが分かった後私はもう一度Mさんにメールを送り、3年前に会った時にどれだけ楽しい時間を過ごしたか、また長い間会っていなかった時間のギャップがあるので、私の変化に慣れないのも理解できると言うことを冷静に伝えました。
するとMさんから、自分もすごく楽しい時間を過ごしたこと、またマウントについてのコメントは、あまりに変わっていた私に戸惑いを感じて感情的に言ってしまったことで、ネガティブな意味で言ったわけではないと謝罪が書かれたメールの返事が来ました。
今回の経験で私が改めて気付いたことは、相手に何か言われたりされたりすると、自動的に自分が何か悪いことをしたのかと言う思考回路になりますが、自分が意図的に相手に嫌なことをしたのでない限り、問題は相手にあって自分ではないと言うことも多々あると言うことです。
自分がその状況にいると、自分の視点から相手や周りの行動を分析しようとするのでその思考からなかなか抜け出しにくいですが、ちょっと視点を変えて相手の視点から状況を見てみると、今まで見えなかった物が見えるようになるんですね。
そうすることで、自分は悪くないと確信できるかもしれませんし、もしかしたら逆に自分が知らないうちに相手を傷付けることを言ってしまっていたことに気付くかもしれません。
しかしどっちにしても、それが分かることで何かしらの行動に移すことができるので、ただ何もせず気分が悪くモヤモヤした状態をずっと引きずって行くよりもずっと良いですよね。
今回は、私の人間関係から気付いたことをシェアしました。
誰かの言葉に傷ついた時や人間関係で悩んでいる時、また「相手に何か悪いことしたかな?」と心配になった時の参考にしてみてください。
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