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「褒める」ことは、良いこと?悪いこと?

〜ライフコーチみゆうのブログ〜

こんにちは!

私はアメリカに19歳の時に来てから26年ほど住んでいるので、人生の半分以上をアメリカで過ごしていることになります。

そんな私ですが…

アメリカにいて、「私すごい日本人だな~」と思うこともありますし、その反面たまに日本に帰ると、「私アメリカっぽいな~」と思うことも沢山あります。

こういう立場で日本とアメリカ両方の文化や習慣などを見ると、やはり自然と良い所と悪い所が見えてくるんですね。

日本に住んでいた時には当たり前だったことが、一歩外に出てみると当たり前に見えなくなくなってきたり、毎日習慣でやっていたことが習慣でなくなったり。

そのような面白い体験の中から、今日は私が個人的に気になることの1つについてお話ししたいと思います。

基本日本人は、「厳しくして伸ばす」という傾向があって、努力したり頑張ったことを認識して褒めるというよりは、失敗したり出来なかったことを指摘してモチベーションを上げて伸ばすという方法を使っている人が多いと思います。

私が日本でクラシックバレエを習っていた時は、先生がとても厳しくて、とにかく先生に怒られないようにするために練習をしていた時もありました。

もちろん大きな公演の後などは頑張ったことを褒めてもらうこともありましたが、基本は失敗したことと上手く行かなかった部分のダメ出しが殆どで、

「よくやったなー」

というよりも、

「自分はまだまだだ。もっと頑張らないと」

という気持ちでいることの方が多かったと思います。

でもそれとは反対に、アメリカは「褒めて伸ばす」方法を使っている方が多数を占めているように見えます。

アメリカで初めてバレエのクラスを取った時に、先生のあまりの生徒の褒めように、最初見た時はビックリしたのを覚えています。

日本で厳しいバレエのクラスを受けてきた私としては、厳しくすることが良いダンサーを育てる基本だと思っていましたし、そのような日本の習慣に誇りを持っていた所もあったので、アメリカの褒めて伸ばす方法に正直抵抗を感じました。

またバレエだけに限らず日常の生活の中でも、とにかく褒めてばかりのアメリカ人を見て、

「アメリカ人は自意識過剰な人が多いな~」

と偏見な目で見てしまい、なかなか新しい習慣を受け入れられずにいた時期もありました。

でもその反面アメリカに来たことで、日本の「褒める」習慣で不自然に感じることも出てきたんですね。

日本人は誰かに褒められたり良い所を認識されると、殆どの場合自分を否定する習慣があると思います。

「今日髪型可愛いよね」

「いやいや、そんなことないよ」

「●●ちゃんって、優しいよね」

「いや、そんなこと…」

私はたまに日本のバラエティーを見ることがあるのですが、トーク番組などで司会者が「最近奇麗になりましたよね」とか「最近すごくご活躍されていますよね」というと、必ずゲストは「いえいえ」と否定をする。

私はそれを見て、

「どうして気持ちよく「ありがとうございます!」って言わないんだろう…?」

と思ってしまうんですよね。

別に自分を自慢することも自分を大きく見せる必要はないと思いますが、誰かに自分の良い所を認識してもらっているのにそれを否定するのは、無意識のうちに自分自身を否定しているのと同じだと思うんです。

私のコーチングのセッションでお客様に「自分の長所と好きな所を探す」というエクササイズをやってもらうことがあるのですが、大半の人がもの凄く時間が掛かります。

自分の長所や自分の好きな所、また自分が好きなことが分からない人が多いからなんですね。

そのような姿を見て、

「日本人がどれだけ自分の良い所に目を向けていないか」

「自分を好きだと思う度合いが低いか」

を目の当たりにさせられます。

アメリカと日本の違った文化や習慣のどちらが良いか悪いかは個人の意見だと思いますが、両方を体験している私の意見としては、

失敗から学ぶことも沢山あると思うので、アメリカ人はとにかく褒めるだけではなくて、間違いや失敗にもう少し着目しても良いのではないかということ。

また日本人に関しては、もう少し自分の良い所に目を向けるようにして、誰かに褒められたり良い部分に気付いてもらったら、ありがとう!と言って気持ち良く受け入れるようにしたらもっと自分を好きな人が増えるのではないかということ。

今日は、私の個人的な経験から思うことについてお話ししました。

あなたは、「褒める・褒められる」ことについてどう思いますか?

下のコメント欄で教えてください。

また気になることやご質問も同時にお待ちしてます。

ではまた次のブログでお会いしましょう♪