今日は、ハッとさせられたり考えさせられる質問についてお話ししたいと思います。
私はコーチになってしばらく経ちますが、コーチになるために学んだことの一つで今でも素晴らしいと実感するのは、ハッとさせられる質問を投げかけることです。
私は基本心理学が好きなので、自分が興味がある物だとクラスを取ったりもしますし、独学で色々な本も読んでいるので、悩みを解決するためのテクニックは割と持っている方だと思います。
でもコーチのテクニックの一つにあるハッとさせられる質問をすると言うのは、コーチならではのテクニックだと思いますし、たった一つの質問だけを投げかけるというシンプルな物にも関わらず、とても効果的です。
私自身も、コーチのセッションを受けた時にこのような質問をされたことで、今までどうやっても乗り越えられなかった問題や悩みを解消することができた経験があります。
なので今日は、そのハッとさせられる質問の中から、私の体験談も含めて幾つか
紹介したいと思います。
まず一つ目は、
「あなたにとって幸せって何ですか?」
この質問はとてもシンプルだけど、凄く考えさせる質問だと思います。
この質問をすると、大半の人は固まって「う~~~~ん」と考え込んじゃいます。
私たちは基本的に、自分の生活に欠けていることや恵まれていないことに執着してしまう傾向があります。
なので、「あなたの生活の中で不満な物は何ですか?」という質問をすると簡単に答えられる人が多いんですね。
でも逆に、自分が幸せと思えることは何だろう?と考えた時に、今まで不満や欠けていることばかりに集中してきてしまっているので、幸せを手に入れた自分をなかなか想像できないんです。
以前この質問を主人にしたことがあります。
私がコーチのテクニックの凄さを熱く語っていた時に、
「じゃあ、今度セッション受けるよ」
と主人が言ったので、
「1時間のセッションをしなくても、2、3個の質問だけでも凄い効果があるよ」
と言ってこの質問を投げかけてみました。
そしたら案の定、固まって考え込んでいました。
元々面倒見の良い主人は、周りの人に常に何かやってあげたり友達の相談に乗ってあげたりしているのですが、人の問題を抱え込みすぎて本人が疲れてしまうことがよくあるんですね。
また他の人の問題を解決してあげることから充実感を得ている所もあると同時に、それで自分を忙しくして自分の問題から目を背けているような所もあります。
なのでまず自分の幸せとは何かという質問は、自分と向き合う大きなきっかけになったと思います。
では次2つ目の質問は何かと言うと…
「本当は何がしたいんだろう?」
この質問もとてもシンプルですが凄く効果的です。
私たちは常に何かをしていなくてはいけないという衝動に駆られていて、「あれもできていない。これもできていない」という思考回路になっていることが多いんですね。
そのような思考回路になると、上手く行っていないことや自分ができていないことに集中してしまうので、自分の生活のマイナス部分を埋めるので必死になってしまいます。
そうすると、常に自分が出来ていないことに目が行ってしまい、いつも何かをしなくてはいけないという気持ちに苛まれがちです。
そのような状態の人にこの質問をすると、大半の人が固まって無言になります。
今まで自分が出来ていないことばかりに集中してきたので、突然「じゃあ、何がしたいの?」と聞かれると戸惑うんですね。
この質問をすると殆どの人の反応は、
- 「… 何がしたいんだろう?」
- 「う~~~ん、何だろう?」
- 「考えたこともないからパッと出てこないけど… 何だろう?」
この質問で私が個人的に印象に残っている出来事は、ある友達に私の仕事のためのアンケートに答えてもらった時です。
アメリカに住んでいる30代の日本人女性を対象にしたアンケートだったのですが、悩んでいることや困っていることについてインタビューしてみると、次から次へと答えが返って来たんですね。
- 上手く行っていないこと
- 悩み事
- 困っていること
- 出来ていないこと
とにかく沢山の答えをもらったんですが、最後に私が一言、
「じゃあ、●●さんが本当にしたいことって何なんだろう?」
と質問を投げかけたら一瞬で無言になってしまいました。
「何がしたいんだろう…」
自分の悩みや出来ていないこと。また持っていないものなどに執着してしまってる彼女には、ハッとさせられる質問だったと思います。
このように、自分のマイナス部分にばかり執着してしまうと、
「これさえ無くなれば上手く行くのに」とか、
「これが問題だからあれが上手くいかないんだ」
という思考回路になってしまいがちなんですね。
なのでそのような場合にこの質問をすることで、自分の欲しい物が手に入らないことを何かのせいにするのでなくて、手に入らない本当の理由と向き合うことが出来るようになります。
私たちが子供の頃は、「何がしたい?」という質問に簡単に答えられたと思います。
でも大人になるにつれて、自尊心が低くなったり我慢をすることを覚えてきてしまうと、本当にしたいことや欲しい物を段々忘れてしまって、最終的にそれが何だかも分からなくなってしまうことが多いんですね。
今日紹介した2つの質問は、とてもシンプルですが、今まで見えていなかった
ブラインドスポット(死角)に気付くきっかけをくれて、悩みや問題から抜け出す助けになると思います。
ちなみにこの質問は、自分で頭で考えるよりも、誰かに投げかけてもらった方が効果的なので、もし興味がある場合は誰か信用できる人に質問を頼んでみて下さい。
その際には、聞いてもらう相手には質問してもらうだけで、一言質問をしたら、あとは何もコメントなどをしないでただ自分の言うことを聞いて欲しいと言うことを事前にお願いしておくと良いと思います。
信用できる友達とお互いにやりっこしても良いと思います。
ご興味あれば是非試してみてください。
********
今回のブログ、いかがでしたか?
ご意見やご感想などございましたら、ぜひ下のコメント欄で教えてください。
また気になることやご質問なども同時にお待ちしてます。
ではまた次のブログでお会いしましょう♪