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私がどうやって摂食障害から回復できたか

〜ライフコーチみゆうのブログ〜

こんにちは!

前回のブログでは、私の摂食障害がどうやって発生したかについてお話ししましたが、今日は、私がその摂食障害からどうやって回復できたかについてお話ししたいと思います。

いくら食べても満足感や満腹感を得ることができなくなってから2年ぐらい経っても、私の食べ物との葛藤は止まりませんでした。

家族サイズのアイスクリームが冷凍庫に入っていれば一人でいる時に気付くと全部食べてしまう。

どんなに食べても満腹感が得られないので、大体の量を食べたら自分のお腹の大きさを確認して、ある程度膨らんでいたら食べるのを辞める。

食べ物が目の前にあると、誰かといてもそのことしか考えられない。

このような葛藤が続き、ある時から外で一切食べることを辞め、いつも家で一人で食べるようになりました。

その時何が一番辛かったかというと、友達とご飯を食べに行っても本当の理由を打ち明けることが出来ずに嘘をつかなくてはいけなかったことでした。

また家に帰ると外での我慢の反動で、ものすごい量をドカ食いしてしまっていたんですね。

そんな自分を醜くく思い、嫌悪感すら感じていました。

心の奥深くでは助けを求めたいという気持ちはありましたが、その頃は摂食障害という言葉も知りませんでしたし、特にどこか身体に異常があるわけでもないので、何かおかしいと思ってはいたものの、何も行動を起こさずただ毎日絶えることしかできませんでした。

そんな日々が続いた5年後のある日…

私は前にも何度かお話ししたことのある、同棲して5年経った時に突然亡くなった彼氏に出会います。

最初に彼に会った時は、もちろん摂食障害でもありましたし、他の男性に傷つけられた直後で精神的にかなり落ちていたので、だれかと付き合うことなど考えもしませんでした。

でも彼に強引にデートに誘われて、一回きりと思ってデートに行きました。

でもそれが思った以上に楽しく、その後何回かデートに行ったのですが、デートを重ねるうちに少しづつ彼に惹かれて行ったんですね。

そしてその何ヶ月か後に正式にお付き合いをするようになるのですが、決め手となった一番の理由は何だったかと言うと、彼がありのままの私を好きでいてくれたからだと思います。

私が太っていようが精神的に疲れていようが、顔にニキビができていようが、彼はいつも変わらず優しく接してくれました。

今までの人生で、自分の性格や行動を責められ、ありのままでいることに罪悪感を感じていた私だったので、とても不思議でしたが同時に心地良さも感じました。

22年の人生の中で、初めて家族ができたような感覚だったのを覚えています。

それがきっかけで、私は今まで目を背けてきた自分自身と向き合うことを始めます。

  • どうして自分は人間不信なのか?
  • なぜ先々のことを異常に心配してしまうんだろう?
  • どうして物事が上手く行かないと最初から決めてしまう傾向があるんだろうか?
  • なぜ女の子らしい格好をするのに抵抗があるんだろう?

など、

今までずっと疑問に思っていた、自分自身の考え方や行動について本を読んだり調べたりしました。

そして自分と向き合うことを始めてしばらく経って気付いたのは、

「どれだけ自分の気持ちを押し殺してきたか

また

「どれだけ周りの目を気にして生きてきたか

でした。

そのことに気付くとだんだん気持ちに変化が出てきて、食生活も変わって行きました。

そして徐々に罪悪感や葛藤を感じずに食べれるようになって行き、食事が楽しくなって行ったんですね。

それから約6ヶ月ほど経ったある日のこと…

自分がドカ食いや間食をしなくなっていることに気づき、洋服がゆるくなって来たので体重を測ってみると、太っていた時に測った時から13キロ減っていました。

どんなに頑張ってもやめられなかったドカ食いと間食がやめられて、あんなに何をしても落ちなかった体重が自然に落ちたんです。

これが、私が摂食障害がなくなったと確信した瞬間でした。

あれから20年以上経ちますが、今振り返っても本当に辛くて長い経験だったと思います。

今振り返って思うのは、

どれだけメンタル的な問題が摂食障害の大きな理由になっていたか

ということ。

あの頃は自分を表に出せず、常に周りの目を気にすることからのストレスで、心にぽっかり穴が開いた感覚があって、それを無意識に必死に食べ物で埋めようとしていたように思います。

なので今考えれば、心に穴が開いた感覚だった時は、どんなに自分の意志で努力しても過食をやめられなかったのは当然でした。

でもその反面、メンタル的な問題が解決すれば、がんばって直そうとしなくても自然に直って行く物なんだと言うことにも気付かされました。

そしてその解決法というのは、自分で見つけられる場合もあるということ。

それは誰かとの出会いだったり、読んだ一冊の本だったりと人それぞれですが、自分と向き合うきっかけにさえなれば、どんなことでも影響力はあると思います。

今回私の体験談を読んでくれた人の中で、過食や間食をやめられずに一人で悩んでいて辛いと思っている人が、

「そっか。これはメンタルから来ている物で、自分の意志や努力だけで直る物ではないんだな。だったらまず自分と向き合うことから始めてみよう」

と思うきっかけになってもらえたら嬉しいです。

私がよくお客様にお話しするのは、メンタルの健康は身体の健康と一緒で、改善するのに時間が掛かると言うこと。

でもメンタルと身体の大きな違いは、メンタルの場合、小さいことでもそれをやったことで大きな問題が解決に繋がる可能性があること。

また少し意識や思考を変えるだけで、大きな変化を感じることが出来るということです。

そしてその最初の大きな一歩となるのは、何かしらのきっかけを掴むことなので、自分と向き合えるようになるために自分ができることを少しでも良いのでやってみてください。

きっとトンネルの先に光が見えてくると思います。

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また気になることやご質問なども同時にお待ちしてます。

ではまた次のブログでお会いしましょう